誰かの「好き」を大切にすること
何を食べてもだいたいうまいと思える幸せな舌をもっている。繊細な味の違いがわからないけど、「なんかうまい!」でいいじゃないかと思っている。
今の職場の人たちは舌が肥えているのか「まずい!」と言っているのをよく聞く。
誰かのお土産に(その人のいないところで)「まずい!」と言って食べない。
まぁ確かに「うまい!!!」ってものではないけれど、頂きものをいつまでも食べないでおいておくのは失礼なのではないかと思って、残っているのを私が全部食べた。あれ?これ大丈夫かな?
私が職場に持っていった、実家から送られてきたフルーツなんかも陰で「まずい!」って言われてるかもしれんと思うともやもやしてしまった。「おいしかったよ、またお願いします!」と言ってくれる人も数人いたが、何の感想もない人がほとんどだったので、もうもっていかないようにしようと思う。果物がかわいそうだ。
先日、スーパーの話をしていて「○○スーパーが好きです!」って私がいうと、「あそこは安いよね、でも魚と肉がいまいちだから~」とか言われて凹んでしまった。
やっぱり味覚が鋭くないんだなぁって自分にがっかりしちゃったんだけど、そういえば、私そんなに肉食べない(ほとんど鶏肉しか食べない)から味の違いがそんなに分からんくても関係ないやって思った。魚も激烈にうまい!って思ったことはないけど「なんかうまい!」って感じるレベルやから問題なかったわ。
まぁ職場の人と食の話題をするのは避けたほうが、自分の精神衛生上良さそうということはわかった。
先日、20年以上の付き合いの友人を私の好きなそのスーパーに連れて行ったら、「安くて種類豊富でいいわぁ~!」って喜んでくれて(公園に行く前によったのでお弁当やお菓子や飲み物を買った)、興味持ってくれて、自分も好きなスーパーだったからすっごくうれしかった。調子に乗って、そのスーパーが安いのはもちろん、他の最寄りのスーパーよりも野菜が新鮮な気がするんだとかまでしゃべってた。
その後もお互い離れていた間に起きたことを一生懸命話して聞いて、あっという間に時間が過ぎてしまった。
別れた後「すっごい楽しかった!ありがとう。ずっと仲よくしてね!」ってLINE送った。
友達は本当はそんなこと思ってなかったのかもしれないけれど、私が「好き」っていったもの(たとえそれがスーパーであっても)に対して大切に取り扱ってくれたなぁと思う。ほんまにええ奴や。
誰かの「好き」を大切にしたいと思う最近の出来事だった。