さてとのブログ

指差し確認しながら毎日を過ごすアラフォー。2年半の無職を経て、未経験業種に再就職を果たす。ほかほかの新入社員。

「この人の前で絶対失敗してはいけない」という時に限ってやらかしてしまう自分

ワクチン接種2回目の日、1回目と違って何の準備も行わないまま当日の朝を迎えてしまった。

しかも接種は午前中で、接種会場は家から5㎞ちょっと。

なんだかのろのろと準備し、出がけに「問診シート書いてないし、接種券ももってなかった!」と気づいた。

 

「危なかった~!」と問診シートと接種券をかばんに入れてバスに乗った。

バス車内で、「帰りにここのうどん屋さん寄ろうかな~?」「そういや今日(今日だけではなくかなり前から)財布持ってきてない(手持ちの現金がない)から無理や~!また今度にしよう」とか考えていた。

 

2つ目のバスに乗って、もうそろそろ着くぞという時に、ハッと「財布ないから保険証もないやん!!」という重大なことに気づいた。いったん病院に行って無理だったら取りに帰ることにしようと、自分を落ち着けて静かに座席に座っていたが、その脳内では「いや、月も変わってるし保険証ないと余計無理やろ…しかも免許証とか身分証明できるもんがない!99%無理やん!」と諦めへと変わっていっていた。でも一応行くことは行く。もう着くし。

 

問題はあの受付の人(好きではない)とこっちの完全な不手際で起きたことへの対応が怖いことなんだよなぁ~。

気持ちは『忘れものをして先生に怒られることが確定している生徒』だった。

昔からそうなんだよな~「この人の前で絶対に失敗してはいけない」っていう時に限ってやらかすよなぁ~と過去の失敗も思い出してよけいに鬱になる。

 

憂鬱な気持ちで病院に到着。怒られることこそなかったが、「信じられない」という表情はいただきました。もちろん「保険証か身分を証明できるものがないと接種できない」とただただキッパリと言われ、こちらの感情を汲み取るという気持ちはこれっぽっちもない。「いやいや、こちらが全部悪いんだから」、と自分を納得させ、さっさとこのやりとりが終わるよう、こちらも無感情な声で淡々と話し、どうすればよいかを聞く。

 

「12時までに来てくれたらワクチン打てます」

わかりました、と病院を出る。

 

残された時間は約1時間20分。往復約11㎞。

運よくバスが来たので乗る(約15~20分)。

車内で時間を計算。

残りのバス3本が待ち時間なしで乗れる可能性はほぼない。これを降りたら歩いて家に帰る。(早歩き20分)

お腹が空いたのでバナナを食べる(1分)。

日除けの帽子と財布(保険証を確認して)とハンカチをかばんに入れる(1分)。

家からは自転車で病院まで行く(自転車で行ったことはないけどおそらく30分ほど)

 

間に合うはず!

 

…8分前に着いた!

自転車止めながら息整えてお水飲んで汗拭いて、

「…何やってんのかなぁ…私…」って空を見上げた。快晴だった。

 

病院に入った。

別の受付の方が対応してくれたけど、こちらも相当な塩でこっちに1ミリの興味もございませんという態度。保険証を出すときに気づいたのだが、私の名前、間違えて記入されてた。

まぁ、私はワクチンさえ打てればこの病院には2度と関わるつもりもないので平気!と心を強く持ち無事接種完了。

 

ゆっくりゆっくり自転車を漕ぎながら家に帰る。もう自分のことが情けなくてそれ以外のことが考えられない。途中でパン屋さんを見つけたので食パンを買った。

「自転車で来てよかったやん!」とポジ私(ポジティブ思考の私)が無理やり自分を納得させようとするも、なぜかため息がでる。

「お財布も持ってきたし、うどん屋さんにも寄れるよ!」とポジ私が元気づけたが、うどん屋さん、長蛇の列だった。お昼時だもんね。そうだよね、と諦めた。

行ってみたいと思っていたお蕎麦屋さんは定休日だった。悲しかった。もうポジ私は出てこなくなった。

家で買った食パンを食べることにした。

 

合計13㎞を自分の足と自転車で(2時間半以内で)移動した。

本当に何やってんだろうな…と思った1日だった。

食パンは甘みが薄かったけど、もっちりしていて生でもおいしかった。

(ちなみに筋肉痛にはなっていないので体力がついていることもわかった)