【読書録】『あした死ぬかもよ?』【Kindle】
ワクチン接種の前日夜、突然「私、明日ワクチン受けるけど、もしかしたら死ぬかもしれないんだなぁ…」と少し動揺してしまった。
「本でも読んで落ち着こう」と思ってKindleを漁り始めてすぐにこの本に惹かれた(無料の本から選ぼうとする辺りまだ明日も生きる気満々やんか!という…)。
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ひすいこたろう著『あした死ぬかもよ?』
書評ではなく感想を。
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・この「あした死ぬかもよ?」というタイトル、普段私(たち)が極力目を背けているものをぐいっと目の前に出された感じがする。
・そしてこの表紙の穏やかな顔をして「死んだ」人…。このように死にたいものだ。
・さらっと読みやすい。
・随所に著名人の名言の引用があり、心を打つ。
・自分は死ぬ間際です。何に後悔すると思いますか?と読み手に想像させる。
私はこれを想像してなぜだか緊張した。ピアノの発表会の出番前くらいに起きる皮膚が変な感覚、あれになった(語彙力)。
・この本は読み手の想像力を使いながら読み進めていく本。文章自体はさらっと読めるのですぐ読み終えてしまうけど、消化するまでは時間がかかるかもしれない。
・1度さらっと読んでみて、作者さんの考えに同意するところが多ければ、何度も読み返して沁みこませると良いと思う。
・世界の多種多様な人々の考え方(主に死生観)が散りばめられているので、いろんな人の考え方を知るのが好きな人は、この本を読めば次に読みたい本の種が見つかるかもしれない(古代ローマの王様~坂本龍馬の話、ドラッカー、ネイティブアメリカン、ボブ・マーリー、スティーブ・ジョブズ、孫正義…たった1つの文章であっても興味をそそられます)。
・「生きる意味ってなんだろう?」って疑問を持っている人はその答えのヒントになるかもしれない。
・今辛い人に読む体力があれば読んでみてほしい。
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よりよく生きようと思うならば『死』について考えることを避けてはならないな、とまた強く思った1冊だった。