『嫌われる勇気』を読んだ
ベストセラーであるところの『嫌われる勇気』というアドラー心理学の本を読んだ。
ひとりの青年が哲学者との対話をしながらアドラー心理学の考え方を理解していくのだが、この青年が常にけんか腰でキレ気味なので読んでいてしんどかった(普段も喧嘩とか大声の人とかが苦手だ。怖いから、可能であればサーっとその場を離れるようにしている。)。
「課題の分離」という考え方は、有用だなと思った。
本書では、課題の分離について「馬を水のあるところに連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」という風に表現していた。
「あなたのためを思って~」とか普段使いがちだけど、自分と他者を同じくらい大切にしようとしているといえば聞こえは良いが、”他者を自分の思うように操作しようとしている”といわれればぐさりとくるものがある。
内容については、素直に納得できる・気づかされる考え方もあれば、「本当にそうなのかな?」とにわかに受け入れがたい考え方もあり、次巻の『幸せになる勇気』も読んでみたいと思う。
また青年がキレ散らかしてるのかと思うと少し憂鬱だけど。
★以下、ちょこちょこ見返したいと思ったところ(自分用)
・「いま、ここ」を真剣に生きること、深刻になってはいけない。
・困難に見舞われた時に前を見て、「これから何ができるのか?」を考えるべき。
・世界はどこまでもシンプルである。
・人間同士、同じではないけれど対等である。
・今の自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値がある。
・あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。
・大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。
・健全な劣等感とは他者との比較の中で生まれるものではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの。