さてとのブログ

指差し確認しながら毎日を過ごすアラフォー。2年半の無職を経て、未経験業種に再就職を果たす。ほかほかの新入社員。

お気に入りの地元民のための商店街

電車で2駅先にお気に入りの寂れた商店街がある。

最近はちょこちょこ新しいお洒落なお店が入ったりもしているので、ここからほどよく盛り返すかもしれない。

 

豆腐屋さん、八百屋さん、お魚屋さん、パン屋さん、電気屋さん、お寿司屋さん、喫茶店、お総菜屋さん、美容室…シャッターが閉まっているお店もあるがこれだけあれば十分か。

 

私のお目当ては八百屋さんとパン屋さん。

八百屋さんの前を通り過ぎる時、ゴボウが2本(十分な長さと太さ)¥100だったのを見逃さなかった。柿も買いたかったが、4つは多い。トマトも2個で¥180だったのでこれでレジに行く。満足して店を出ると、高齢の女性も立ち止まり見ている。その視線の先を見ると「栗!!しかも1パック¥250!!買うぅぅぅ!!」私が栗に引き寄せられていくと、その女性は「旬のものだから買わないとって思って」と話しかけてくれた。「そうですよねぇ。買わなきゃですよねぇ!」と全力で同意した。妙な連帯感に幸せを感じつつ再度レジに。ほくほく顔で店を出た。

 

次は愛想の良さマックスのおじいちゃんがやっているパン屋さん。お店は通常サイズのパン屋さんなのだが、いつ行っても商品が少ない。たぶん、自分の体力の範囲内で自信作だけを焼いているのだろう。ここの食パンとカレーパンは素朴でおいしい。

 

「いらっしゃ~い」とおじいちゃんが奥からにこにこしながら出てきて、私が手にした8枚切り食パンをみて、「食パン8枚切りでいいの?他にもできるよ?」と声をかけてくれた。8枚がほしかったので「いえ8枚で大丈夫です」と答えてお金の準備。

「レジの操作もしっかりされてるわ~」とレジを打つ手を見つめていたら、おじいちゃん、マスクをしていなかったのを思い出したみたいで「あ~、マスクしてなかった~ごめんねぇ~」ってとてつもなく可愛かった。

あれだけにこにこ対応されたらこちらも自然とにこにこしちゃって「全然問題ありませんよ~、ありがとう~!」と大満足でお店を出た。

(トーストで温め直したカレーパン、やっぱりおいしかった。外はカリっとしてるのに、中はもっちりしててカレーも甘すぎず辛すぎない私好み。ありがたい。)

 

「はぁ~!今日もいい買い物できたわ~!」って思いながら歩いていたら、背の高い外国人留学生と思われる2人の男性がお弁当屋さんの窓ガラスに貼られたメニューを見ながら話しているのが聞こえてきた。

「…英語ってことくらいしか聞き取れんなぁ。外国の方は何弁当食べるんやろうか?」とか考えていたら、突然1人が「~(英語)、oomori!」って言ったのを聞き逃さなかった。「えっ今大盛りって言ったよね?」って思っていたらまた「~(英語)~oomori~~」って聞こえてきて「やっぱり~!!」って、なんかうれしかったし笑けた。シュッとした外国人男性の口からでる「oomori」という単語。パワーあるわ。

「米、しっかり食ってくれよな!」って思いながら横を通り抜けた。

 

商店街はスーパーなどに比べてお店の人やお客さんとの距離が近くて、そこが良いなぁと思える年齢になってきた(若い時はお店の人とどうコミュニケーションとれば良いかわからなくて避けていた節がある)。最近は人とコミュニケーションできることを幸せに感じる。

 

豆腐屋さんと金物屋さん、お寿司屋さん(稲荷寿司や巻きずし等)も気になってるので今度ぜひ行ってみたい。